さよなら電話

支離滅裂につき折りたたみ


ウィルコムを解約しました。これだけの言葉でいくらの人に伝わるだろうか。簡単に言うと恋人とお別れしました。
事情を知らない人はえって思うかもしれないし、知ってる人はまだ別れてなかったのかと思うかもしれないし、そんなのどうでもいいよって人は、…読まなくていいです。別に面白くないでしょ。
別れた時期と言うのは自分でも特定できないんだけど、終わりだしたのは3月でした。でもそれもよくわからない。始まった瞬間に終わりが来ることは確定だから、1年何ヶ月か前から終わりだしていたのかもしれません。
人の気持ちなんてよくわからないもので、あれほど好きだった人をもう今あのときのように思ってないのは不思議ですね。彼に対する感情で涙を流すことはもうないんだと思うととても変な気分です。さすがに彼が死んでしまったら私は泣くと思うけど。でも彼に恋人ができてもお嫁さんができても、よかったねって思えるような気持ちです。
中学3年のとき好きだった男の子、進学先もバラバラで、付き合うのも叶わないだろうから忘れよう、と思った後、自分がそのこのことを好きな気持ちをどんどん忘れてしまう怖さをまざまざと感じました。
そのときに幾分似た、好きの消えていく怖さとか罪悪感にさいなまれた時期がありました。その頃からするととても今心穏やかです。
穏やかな日がいくら続くかなんてわからないけど。またすぐ誰かを大好きになってしまうかもしれないし、この先何年も恋人に抱いたような激しい感情はこないかもしれない。ひょっとすると一生ないかもしれない。なんとなく気に入った人となんとなく結婚するかもしれないし、またあのくらいの恋をしたいと思ってそのまま年老いてしまうかもしれない。でももう彼に対してあったあの感情はない。
それはとても悲しいことだけど、とにかく今は生活がとても充実していて楽しいです。ゼミ楽しいしドイツが待ってるしね。
でも彼のいた生活はとても楽しかった。悲しかったり怒ったり憎んだり好きな感情でいっぱいだったりした。こまかく書こうとすればするだけ私目線で美化したことしか書けないと思う。だからもう書けない。もっとしてあげられたよなって思うことはたくさんあるけど、でもそれは今戻ってもきっとできないし、戻ったらもっと早く終わってしまうかもしれないね。
いろんなものをもらった。それは気持ちだったり行為だったり今も手元にある物だったり。まだ多くが残っていて、それをぽいと捨てるのはできなさそう。もう戻ってこない感情だけど、彼のことがとてもとても好きだった。
長い間ありがとう。大好きだった人。